こんにちは、人機速報ライターのyuです。このまとめは比較したり、色々考えるため、公式の一次情報をチェックするために作りました。
・開発が停止しているものについては載せていません。
・あとサイズが等身大でないものは含まれません
・あと自律的に動かないものも含まれません
・今後も参入は加速しそうなので、漏れや新しく出てきたものがあれば文末のコメント欄にお知らせをよろしくお願いします。
そこそこ長いので、どうぞゆっくり御覧ください。
Optimus(Tesla Bot)_米国_産業用人機の最前線

イーロン・マスク率いる米テスラが開発中の汎用ヒト型ロボットです。テスラの自動運転の技術が応用されており、すでに生産・販売が始まっています。
スペースXのロケットで火星に行くとか。テスラ関係のサービスとの連携も魅力の一つです。目が離せません。
公式→なぜか公式サイトがHITしなかったので有識者教えて下さい
Figure 03 / 02 / 01_米国_家庭から産業まで。ソフトが優良

Figure AI社が開発中。注目すべきは高度なVLA…Vision-Language-Actionです。Figure AIが「Helix」と名付けた独自の行動学習システムでは、例えば「〇〇を取って」とお願いした時の〇〇になにが入っていてもロボットが正しく指示されたものを取ることができます。人間に置き換えればなんでもないことですが、ロボットは指示されたものの形や軽さ、材質などをあらかじめ考慮したうえでプログラムしなければならないので、そういったことが現実に則した学習を進めるうえで手間と時間を使う課題の一つでした。というか多くの企業や研究者には未だにそうなので、ソフト面でFigure AI社が今優位に立っていることは間違いなさそうです。
Digit(ディジット)_米国_物流倉庫や製造業で活躍期待
Agility Robotics(アジリティ ロボティクス)社が開発中。

倉庫や工場での活躍を見込んでいるようで、公式サイトには”Buy Digit”の文字が‥。もう購入可能。
Apollo(アポロ)_米国
Apptronik(アプトロニック)社が開発中。

このアポロ(ロボットの名前)を作っている会社のアプトロニックはNASAでも月探索用の人型ロボットを作っている会社だそうです。その探査ロボの名前はvalkyrie…ヴァルキリーかワルキューレと読みますが、よければ調べて見てください。ともかくそのNASAで培ったノウハウがあるようで、かなり多目的に活躍することを想定しているようです。
アプトロニック公式サイト https://apptronik.com/
NASA Valkyrie公式サイト https://www.nasa.gov/podcasts/houston-we-have-a-podcast/valkyrie/
Phoenix(フェニックス)_カナダ
カナダSanctuary AI社が開発中。

触覚に独自技術を使っていて、視覚に頼りきらない行動が可能なようです。暗いところや視覚で見えない場所における作業の精密さを向上させたり、取り扱うものの性質から優しく持つか、はたまたしっかり握らないとつるつるして落としてしまうものなのかなどを判断できます。(他のロボットは触覚どうなんだろう、今度調べてみます)
Atlas(アトラス)_米国
ちょっと動画面白かったので紹介します

Atlas | Boston Dynamics
動画を見ていただけた方はわかると思うのですが、社名がダイナミクス…おそらく文脈上“複雑な運動状態“を表す言葉が含まれているだけあって、関節の自由度を最大限に生かした機体制御が特徴的です。人間には絶対できない動きをしていますね。
H1(G1やR1もある)_中国
Unitree Robotics(ユニツリーロボティクス)が開発しています。

特徴的な頭部からは360度の視野を確保。しかも全範囲で深度…つまり視界に入るものがカメラからどのくらいの距離にあるのかを判定できるということで、周囲の環境を把握する能力に長けています。
動画を見ると、先程紹介したアトラスより人間味のある動きをしながらも、アクロバティックな動きを実現しています。人間で言うところの体幹がかなり強いようです。検証のためHPでは蹴っ飛ばして倒れないかをチェックしています。(なにも蹴らなくても…)
公式サイト(H1) https://www.unitree.com/h1
Twitter(現X) https://x.com/unitreerobotics?lang=en
GR-3(1とか2も。)_中国
Fourier Intelligence(フーリエ インテリジェンス)社が開発中。

個人的にとっても魅力的なフォルムだと思います。
今まで紹介してきたアンドロイドとは一線を画す顔のデザイン。全体的に丸みを帯びたフォルム…私も可愛げのあるヒューマノイドを開発したいと思っていますが、これが広まったら自分の入り込むはあるのかと一瞬考えてしまいました。ケアロボットとして開発されたということで、納得ですね。
公式HPでは人間に寄り添い、感情を理解することができると謳われていますが実際はどうなのでしょうか。2025年9月には予約販売、10月には出荷が計画されています。
今更余談ですけど、国ごとに分けて技術産業を考えるのってナンセンスですかねえ
Walkerシリーズ他_中国
UBTECH(ユービーテック)社が開発中。
この企業はかなりいろいろな製品を出しているようです。
・工業用 WalkerS、S1、S2
・商業用 WalkerC、X
・車輪型 Cruxr S2 (s1はなさげ…なぜ?)
・Panda Robot
それぞれ一部紹介しますね
<Walker S2>

まず特徴的なのは、バッテリーを自分で換装できるカートリッジ式を採用していることです。
<商業用 WalkerX>

将棋とかマッサージとかするらしい。
<Panda Robot>
ヒューマノイドにカウントするか迷いましたが…

調べた感じではジャイアントパンダを模して作られたこと以外は普通のヒューマノイドです。
各種ロボットの公式サイトはここから https://www.ubtrobot.com/en/humanoid/products/
1X NEO_ノルウェー/米国
1X Technologies社。

NVIDIAと協力して開発を行っている模様。他のロボットより家庭でのユースケースを想定しているようです。
公式サイト https://www.1x.tech/neo
Ameca_イギリス
Engineered Arts(エンジニアードアート)社!

何と言っても特筆すべきは表情!
最新のモデルでは27個のアクチュエーターを駆使して表情を動かしているといいます。
実際の動きをご覧ください
顔を精密に制御することができます。人間らしい自然な動きも追求したとのこと。
社名がエンジニアード・アートであることからもわかるのですが、このヒューマノイドは実用性というよりもエンターテインメントよりの開発方針です。ロボットと人間の関わりによって人間が得られる新しい経験のようなものを目指しているのだとか。
TALOS(タロス)他_スペイン
PAL Robotics社。

この会社も色々なロボットを作っています


REEM-CとKANGAROOは研究用途という側面が強く、研究者などが歩行動作やジャンプなどを学習するのに最適だとか。
Reachy (リーチー)2_フランス
Pollen Robotics社
Reachy2は誰でも自由にこのロボットを使って研究・開発ができるロボットの開発基盤です。自律的に動くアンドロイド/ヒューマノイドとしても開発できますし、遠隔操作型の分身として扱うこともできます。
公式サイト https://x.gd/DMVVG
HUBO系_韓国
Rainbow Robotics社。

世界初の商業用ヒューマノイドの研究開発基盤であるとHPには書いてありますね。MITやグーグルなどで使用されたのだとか。納入は研究機関用で、値段は公開されていません(ライター調べ)。身長120cm、体重43kgと…。
2025年に半導体大手サムスンが同社の筆頭株主となりました。人機産業においていま中国製のヒューマノイドが韓国に大量流入するという事態が起きていいるようですが(10/2025)、韓国勢の追い上げがあるのかどうかは注目です。
ちなみにHUBOとはヒューマノイド・ロボットの略だそうです。いいネーミングセンスですね。
HRP-5P_日本
産総研。

2018年に発表され開発が進んでいる産総研のロボット、HRP-5P。2025年現在も筑波大学などで研究用途に使われているようです。建築現場や航空機・船舶などの大型構造物組立での人間型ロボットの実用化に向けた研究開発を主眼において開発されたとのこと。
一世を風靡したASIMOの例もそうですが、日本の2018年頃には基本となるハードウェアは完成していたんですね。ソフト面の戦い、誰が世界シェアを獲得していくのか目が離せません。
公式サイト https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2018/pr20180927/pr20180927.html
iCub_イタリア
IIT社。
この動画は10thアニバーサリーらしいんですが、投稿がなんと11年前(2025時点)!!
つまり2004年から開発が続いているということです。そんな期間開発が続いているのがすごい。
今も開発中の証。
こちらも研究開発用のロボットということです。
公式サイト https://icub.iit.it/
CyberOne
Xiaomi。

2023年に公表されました。自社開発の環境認識エンジンと音声感情認識エンジン「MiAI」を搭載し、85種類の環境音と45分類の人間の感情を認識することが可能です。
最後はちょっと駆け足で
| IRIS(IRON) | XPENG Robotics | 中国 | 二足・家庭/サービス志向 | 家庭内アシスト/教育・実演 | XPENG Robotics公式(製品一覧) (robotis.us) |

| XR-1 | CloudMinds | 米国 | サービス型アンドロイド | 接客/誘導/研究 | 公式ページ見つかりませんでした。(正確にはあったんだけど警告出る→cloudminds.com) |

| Sophia | Hanson Robotics | 香港 | アンドロイド | コミュニケーション/HRI研究 | 公式Sophiaページ (https://www.hansonrobotics.com/sophia/) |

| Roboy 3.0(Devanthro) | Roboy/Devanthro | スイス/独 | 筋骨格型ヒューマノイド | アンソロポミメティック研究 | Roboy公式サイト (https://roboy.org/) |

| PIBOT(ヒューマノイド操縦者) | KAIST | 韓国 | 二足・特化 | 航空機操縦の自律/遠隔 | KAIST公式ニュース (kaist.ac.kr) |

総括
いかがでしたか?現在も沢山の人型ロボットが開発されていることがわかりましたね。汎用ヒト型ロボットの開発に成功すれば需要は相当あるものと見られていますから、今後も注視していきたいです。
以上、yuでした。

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